通勤をゼロにすると、年間でどれだけの時間が戻ってくるのか。令和3年社会生活基本調査(総務省)によると、通勤・通学をしている人の1日当たり(往復)の通勤時間は、全国平均で79分です。最も長い神奈川県では100分に達し、県によって差があります。在宅就労は、この通勤時間をそのまま年間300〜400時間、取り戻せる働き方です。本記事では県別の実数をもとに、通勤時間を年間換算で整理します。
県別の通勤時間
通勤時間は、住む都道府県によって差があります。令和3年社会生活基本調査(総務省)は、10歳以上で通勤・通学をしている人を対象に、平日1日当たり(往復)の通勤・通学時間を調べました。全国平均は79分(1時間19分)です。県別の実数は次のとおりです。
- 神奈川県100分(1時間40分・47県で最長)
- 千葉県95分(1時間35分)
- 東京都95分(1時間35分)
- 宮城県73分(1時間13分)
- 山形県56分(最短)
- 宮崎県56分(最短)
神奈川県・千葉県・東京都といった首都圏の都県は、通勤時間が長い上位を占めます。山形県・宮崎県は最短の水準で、宮城県も全国平均より短い時間です。住む場所によって、通勤に使う時間そのものが変わります。在宅就労を検討する際は、この通勤時間の水準も判断材料になります。
通勤にかかる時間は、同じ勤務先であっても交通手段や自宅からの距離によって個人差があります。ここで示した数字は都道府県ごとの平均値であり、一人ひとりの通勤時間をそのまま表すものではありません。それでも、住む都道府県によって平均の水準そのものが変わる点は、働き方を選ぶ際の手がかりです。
この数字は、通勤・通学という行動を取っている人だけの平均です。在宅で働く人は対象に含まれていません。通勤に使っている時間の平均であり、在宅就労者を含んだ数字ではない点に注意してください。
年間に換算する
1日の通勤時間に、週5日、年48週をかけると、年間の通勤時間が求められます。全国平均は316時間です。県別の実数は次のとおりです。
- 神奈川県400時間
- 千葉県380時間
- 東京都380時間
- 宮城県292時間
- 山形県224時間
- 宮崎県224時間
神奈川県の400時間は、1日8時間労働に換算すると50日分に相当します。山形県・宮崎県の224時間も、同じ換算で28日分にあたります。この計算に含まれるのは、自宅から勤務先までの移動時間だけです。身支度や出発前の準備にかかる時間は含まれておらず、実際に通勤へ費やしている時間はさらに大きくなります。通勤時間は給与や家賃と違って毎月の収支には表れませんが、時間という資源で見ると小さくない差です。この時間をどう使うかは、次で整理します。
取り戻した時間の使いみち
通勤に使っていた時間を何にあてるかは、人によって異なります。訓練や学習の時間に回す人もいれば、体調に合わせた生活リズムを整える人もいます。在宅での訓練を受けている段階であれば、通勤に使うはずだった時間を訓練や求人探しにあてられるのが利点です。家庭を持つ人であれば、家族と過ごす時間や家事にあてる時間も増やせます。配分はあらかじめ一つに決まっているものではなく、その日の状況や体調に応じて変えられるのが在宅就労の特徴です。通勤時間がなくなることは、時間の使い方そのものを選べる余地が増えることを意味します。働き方を選ぶ際は、通勤にかかっていた時間をどう配分するかも判断材料の一つです。
在宅での就労移行支援の利用を検討する場合は、最新の受け入れ状況・利用条件・支援内容を、必ず各事業所の公式サイトや自治体の窓口で確認してください。